第一回目は見逃したが第二回目以降は見逃さないようにしている『鉄道から見える日本』であるが、何か毎回物足りない思いが残る。もしかすると、仏頂面で進行役を務める原武史氏の方が、私よりもそう思っているのかも知れない。『鉄道を通して、時代や社会、都市や郊外を見ることで、知られざる日本の姿に迫る。』と言ってるが、何か触れてはいけないアンタッチャブルなものがありそうである。次回は『新宿駅一九六八・一九七四』であるが、それを取上げるならば1949年に続けて三件も起きた鉄道を舞台にした事件を、今年は60年と云う節目にも関わらず無視するのは解せない。下山事件、三鷹事件、松川事件、この三つの事件は未だ日本が米国の占領下の時代に起きた謎だらけの事件であり、冤罪の疑いも色濃い事件である。1949年は中華人民共和国が成立した年、その年に政治工作の手段として鉄道が使われた。翌年の1950年には朝鮮戦争が勃発、占領軍総司令官マッカーサーによってレッドパージと云える指令が下されている。何か奥歯に物が挟まったような『鉄道を通して.....知られざる日本の姿に迫る。』では...なんだか...残念である。そういえば満州事変も...
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